忍者ブログ
2024.05│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

青果な日々 そして旅行 etc…

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨日は 久々の休みだった。
晴れていた。

布団を干して
音楽をかけながら掃除。

音楽をきくのも、久しぶり。


歌もギターもやる。
必然的に 音楽をきく。

…それとは違うんだ。


「言いたいコトは 言わない方がいい」

師匠の言葉を思い出す。


…そういうコトなのかな。

共有するモノと、私だけのモノ。
表現する世界と、感受したままの世界。
料理と、食材。

言いたいコトを料理して
他者と共有できる形に変えて 言うんだ。


もうすぐ出会った頃の師匠と
同じ年齢になる。

業界を離れて
今や しがないウェイトレス。

それでもやっぱり
…師匠は「師匠」なんだ。
昨夜、ラジオ収録が終わった。

今年の歌イベント
すべて完結。


これからどうするかね…。


「歌うことが 好きなんですね」
そういわれる。

「好き…でもないですね」
「なんか、よくわからないです。
 たぶんなんとなく、歌ってます」
と、答える。

歌だけじゃない。
たいていのことに、そう答える。


生の反対が死とすれば
好きの反対は嫌いじゃなくて
やっぱり無関心かな、と考える。

昏睡状態のとき あらゆる関心は“無い”。
カラーは存在しないんだ。
一方で 好きも嫌いも
生きる者の 想いのカラー。

昏睡の闇に陥るならば
カラーの違いは
何の意味も もたない。


…歌が「好き」でなくても
決して「嫌い」ではないんだ。
関心はある。それだけ。


ところで鳥取は
47都道府県で
4番目に幸福度が高いらしい。

たぶん、ある側面では
このコトは「真」なんだろう。

働きながら、歩きながら
そう思う。

だけど私は やっぱりここから
飛んで行きたい。

鳥のように。


「好き」だから留まるわけでも
「嫌い」だから旅立つわけでもない。
ひとが留まる理由は、留まり続ける理由は
そう単純じゃない。

ただ、今意思をもって ここに居る限り
少なくとも関心はある。


10月末の調整会に出していたリコーダーは
今日のお昼、帰ってきた。


…とりあえず
お金を貯めようかな。
今、赤い羽根共同募金やってる。

寒い。
雨降ってる。

だけど、だからといって 
駅のひさし部分を占領して 
出入口を 完全にふさぐのは困る。

ここを通りたければ
六文銭置いてけや
グヘヘヘ…と、鬼のごとく
赤い羽根共同募金の大人たちは 居る。


近所のスポーツジムには 
幼児の遊戯室がある。

その表には、こども用の本棚。

ジムのトレーナーに 
体重120kg以上ありそうな 
とても大きい人がいる。

たぶん柔道の人。

大きいトレーナーは 
彼の手のひらと同じサイズの 
「三匹のこぶた」を

遊戯室の 本棚の前で 
集中して読んでいた。

大きな体に、小さな絵本。
とてもチグハグで 
でもなんだか かわいかった。


遊戯室で走り回る 
ちっちゃいこども。 

何年か後には、
赤い羽根のおばさんや
トレーニングルームの お兄さんたちや 
あるいは、この大きなトレーナーのようになる。


そこには 
たくさんの奇跡があるに ちがいない。


むかし読んでいた絵本を読み返しても 
なぜか、なつかしい感じが ない。

「こんなだったかな?」と思う。

一応、記憶にはあるけど 
それは字面だけ。 
感情が、感覚が異次元にいる。


空気を吸って吐かないと 
人は生きていけない

おとなになるときに 
たくさんのモノを集めて 
いくつかのモノを置いていく。

きっとそういうコトなんだろう。
…私は何 置いてきたのかな。


すべてひっくるめて 
とりあえず、奇跡と言う。


今週の土曜、ライブでうたう。

歌詞… 
何かと引き替えに 
置いてかないようにしなきゃ。
子どもの頃、必死に守ろうとした。
どんな苦境にあっても。

別に言葉を充てるまでもなく
当然、在るべきものだったはずだ。


今、それがよくわからない。

いちいち理屈を考えないと
「別にどうでもいいや」って
そう思ってしまう。

何が、どう破綻したのか。

あるいは、そこそこ成長すると
考えなければ わからなくなるものなのか。


たしか12歳や13歳。

15年も前の話。
あんまり憶えちゃいないんだけど。

死生観のターニング・ポイントだったと思う。
それが当然でなくなった。


はっきり憶えてるのは17歳。
もう、完全に破綻していた。


子どもの頃、必死に守ろうとした。
どんな苦境にあっても。

別に言葉を充てるまでもなく
当然、在るべきものだったはずだ。


“Life”…生きるコトへの執着心。
暗い闇が広がっている。

ネオンサインが所々に
それが、この世界の光のすべて。
そして“私”が立っている。

NEXT
ある日、あるとき、 

私は“私”になっていた。 


砂時計を返したのは私。 


“私”は

知らない。
たとえば、寒い冬の日。

仕事を終えて、帰り道。
ようやく我が家が見えてくる。
タイマーで暖房かけて
今頃いい感じで ぬくもってるはず。

仕事で疲れて眠たくて
雪が降り積もって寒くて
…ってな状況。

そうそう、家は山の中にあって
コンビニとかないし
商店は閉まっている時間で。

あと4m。
およそ5歩で、玄関にたどり着く。
そんな感じ。

我が家の玄関は、“死ぬ瞬間”。

何のこっちゃって話だけど
これが、希死念慮のイメージ。

死に“たい”っていうのとは
ちょっと違うと思う。

暗くて、疲れて、寒くて
もう、そこに行き着くしかない
そこしか見えない、みたいな。

灯りがあるし、布団があるし、暖かいし。

「死んだら親が悲しむよ」とかって言葉は
「そこに木の葉が落ちてるよ」って言うのに同じ。

木の葉で季節を感じる余裕なんかないし
そもそも暗くて見えない。
そう。
たいていの言葉は無力だ。

ドアに手をかける前にできることって
いったい何があるんだろうね。
ひとつのことを、考え続けられない。

ふっと風向きが変わる感じで、その瞬間
意識が別な方を向いている。

ただ感情だけが残されて
うれしかったり、イライラしてたり
でも、なぜそんな気持ちになっているのか
風向きが変わってしまうと、よく思い出せない。

いつか、また同じ風が吹いたなら
記憶はリアルに復活を遂げる。

復活を遂げるたび
深みを増して、より強固になる。


心を許した人がいた。
憧憬していた いちばん大切な人だった。
ここまで長い長い時間がかかった。

ようやくつないだ信頼の糸を、その人は切ってしまった。

理屈を得意とするその人が
来たしてしまった、理屈の破綻。
私は冷静に、驚くほど冷静に突っ込んだ。
その人は、やっぱり理屈を並べたけれど
あきらかに、そして完全に詰んでいた。

その瞬間、風は吹いた。

意識がよそを向いてしまい、私は黙って立ち去った。
何でこんなにイライラしてる?
何でこんなに…悲しいんだろう?


あれから何度も何度も、風向きは変わった。
この記憶、何回復活したのかな。

なんで理屈が破綻したのか 。
私の納得がいく理屈で説明してくれたら
切れた糸は きっと修復するんだろう。

結び直したい。だけど
少しの振動で崩壊してしまいそうな
はかない糸。

記憶が復活するたび、大切なものが
私をかろうじて支えていたものが
少しずつ、少しずつ

侵食されていく。
歯科矯正で装着してた、保定装置が外れてしまった。
井村屋の、『さくら練乳あずき最中』による必殺の一撃。

西条に出て、カラオケに行って、歯医者に行って。
ついでに買い物にまで行き、バイトを探して。
寝休日の予定が、大幅に変わってしまった。

帰りは18:30のバス。
庚経由で、寮に着くのは19:30かな。

バスの中から山火事が見えた。
広国大のバス停から、寮までの道からも見えた。
火を見ると、ときに恍惚としてしまうよね。

月がまるくて大きくて、山火事が赤くてきれいで
夜闇に映える光と色と、夏めいた空気と風と
昔々の、ずうっと前の『私』を感じた。

寮に帰って、夕飯作って
もういちど山火事見たくて、学校に行った。

赤い光は、バイク置き場からよく見えた。
誰もいない、誰もいない。

うたを唄った。未成熟なこどもの声で。

『聞こえる・・・聞こえる?』
音の裏に隠された、胸いっぱいの気持ち。
『あのね・・・でね・・・』
7歳の子どもは、その人の大きな手を小さな両手で握りしめ、
上目遣いで話を続ける。

・・・ここには、誰もいない。わかってる。
言葉にすらなってないことも知ってる。

ちょっと思っただけ。
そう。ただそれだけの話。
Prev1 2 3  →Next
プロフィール
HN:
禅寺丸
性別:
非公開
職業:
流浪人
自己紹介:
*****************
鳥取県出身。
2001年~2011年まで広島。
2011年~2013年まで鳥取。
2013年末から東京に移住。

農産とお菓子のことばかり
考えてます。
*****************
ブログ内検索
ブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ