忍者ブログ
2025.01│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

青果な日々 そして旅行 etc…

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

大学に入学して以来、鳥取の方言から離れていた。 

もともと鳥取弁が好きくなかったのも手伝って 
地元の友達と話して広島弁が混ざり 
関西地方の人と話して、関西弁的音韻が混ざり 
九州の人と話して、独特な言い回しが混ざり 
気がつけば、どこの言葉を話しているのか 
よくわからなくなっていた。 

4月の半ば、3日ほど実家に帰った。 

母は広島弁+鳥取弁 
父は岡山弁+鳥取弁 
末っ子の弟のみ、純然たる鳥取弁を話す。 

いずれにしろ、鳥取弁に囲まれた3日間だった。 
それでも私は、鳥取弁からかけ離れた 
よくわからないイントネーションを貫いた。 

最後の日、毎日母の愚痴に付き合ったあげく 
母は私の愚痴まで、私に言いはじめた。 
…しゃべり始めると止まらない人なんだ。  

まともに聞いたらやってられんと思い 
聞いているふりをしていたが 
ある瞬間、ついにカチンときてしまった。 
声でかいから。 
私の5倍、音量があるから 
聞きたくなくても聞いてしまうじゃないか。 

そのとき叫んだ私の言葉に、私は自分で驚いた。 
7年前捨てたと思った、純然たる鳥取弁だった。 
音韻も、独特の言い回しもすべて。 

…ああ、やっぱり私は鳥取で生きたんだ。 
それは捨てられない事実。
PR
20年前、保育園に入った。 
朝、8時20分に家を出ていた。 
制服、帽子、カバンまで紺だった。 

翌年、小学校に入った。 
朝、7時20分に家を出ていた。 
この時間は高校まで変わらない。 
そしてずっと、紺の制服だった。 

予備校に入り、大学に入り 
制服や早朝通学と何年ご無沙汰だったか。 
バイトを始めて、このごろ再会することとなった。 

内容によって 
ときに8時20分、ときに7時20分に家を出る。 
通勤は私服だけど、むこうでは紺の制服。 

自転車で通勤しながら 
朝の澄んだ空気に触れて 
しみじみと懐かしさを感じてた。 

20年も経ってるのに、変わらないものだなと。
TA以外に、バイトを増やした。 
おかげで連休がない。 

月・木・土。 
飛び石になってしまった。 

でも、いいや。 
いつもは週6でバイトが入ってるから。 
入ってないのはセンター実習の日だけだから。 

…今を切り抜けられたら 
どこで働いても、やっていけるような気がするよ。
鳥取に帰ってきた。
コンタクトの定期検査に行った。

いつもはさっと見るだけで終わりなのに
今日はさっと見たあと、部屋の隅に連れて行かれた。

モニターに自分の右目が青色で映された。
この病院も最新機器をそろえたのかな、と感心してた。

「黒目に白い点がたくさんあるでしょ」

医師は言った。
たしかに、青地に白い点がいっぱい見える。

「これ目に傷がついてるんですよ」

・・・えぇ!?
何でも、ドライアイのせいらしい。

右目のドライアイは知っていたけど
こんなことになってたとは・・・。
定期検査で、はじめて薬が処方された。

でもよかった、よかった。
何か、悪い障害が起こる前で。
ここ数日間、38℃の微熱が続いている。

33℃という値をたたき出すくらいの
低体温だったはずなのに・・・。

もともとの甘党に加え、冷たいものが無性に欲しくて
アイスや甘いお菓子ばかり食べている。
摂取カロリーやばい。

さらに「だりぃ」とか言って寝てばかり。
少し動くだけで、息が上がる。
「ああ、やらないといけない仕事が…学校に行かないと…」
てな感じで、気だけが焦る。…気だけね。

食っちゃ寝生活のつけはいかに。。
おそるおそる体重計に乗ってみる。

2kg減ってた。
…38℃のせいか??
体温を上げるために使われるエネルギーってことで。

ああ、でも運動はしてないから …
ヒゲ先生と白衣先生に呼ばれた。

「実習はどうだったか」「難しいことはあったか」など
穏やかに、ひととおり聞いた後で、ヒゲはあっさり言った。

「まあ、実習Ⅲの単位はないということで」


・・・


「え、そうなんですか?」

「がんばったのは、ホントによくわかるけど
 送られてきた評価票などが、基準に満たなかったということで」
「前期も、後期もですか?」
「総合的に判断して、ちょっと基準に達してないなと」

白衣が、割って入った。
「I田先生には、もう伝えてあるから」

I田先生いわく「白Kは、オレのことを恐れている」。
私がI田先生に不当性を告げて
I田先生にわめき散らかされるのを、未然に防いだ…とか?


ヒゲは続けた。
「何か、聞きたいことがあったら、何でも聞いて」
「いえ…今は、思いつきません」
私は答えた。ほんとに思いつかないんだから。

「ヒゲ先生、いいですか?」白衣が割って入った。
「実習ⅠⅡ、あのセンター実習、あるよね・・・」

何で、いきなりそれが出てくるの?

・・・

この間は?
その表情は なに?

「・・・そっちのほうは単位が出てるから」

内心ほっとした。
「ああ、よかったです」

「どう思った?」白衣がたずねた。
「『センターも(単位がないの)?』って、思ってしまいました」
「こんなふうにね。こんなことだって、聞いていいんですよ」

実習Ⅲの話をしてて
わざわざ「実習ⅠⅡの単位はあるんですか」とか
聞くわけないじゃないか。

こんなふうにね、とか言って、
何の関係もないセンターの話をからめて
ひとの感情をもてあそぶし。

「センター実習のほうの単位はあるけど、これから・・・
 土曜日のK藤先生だったよね。
 来年度もK藤先生に指導を受けるのかな?」
「はい…そのつもりです。ケースもあるので」

ヒゲが口を挟んだ
「何ケースもってるの?」
「2ケースです」
「2ケース。いいところですね」
ヒゲと白衣はうなづきあった。
「じゃ、土曜日、続けるということで」



ヤな奴…ヤな奴!
今日はなんだか、あったかい。
外の空気は、ほんのちょっと春めいて。

マジョ子さん。
20歳ほど年上の、でも私の中では「お姉さん」。

寒さの緩んだ春の日に、あっさり別れた。
私の別れは、だいたいいつも、そんな感じ。
別れの涙はめったになくて。

だけど、思い出すものだよね。
なんだかとても暖かく、そしてちょっと切なくて。
春って、そういう季節なのかね。
それが決定したのは、土曜日
…1月27日だった。

K藤先生が「センターから学校まで送るよ」と言ってくださり
私はすごくうれしかった。
バスや電車はすごく疲れる。

「そこで、修論の話をしよう」
K藤先生はおっしゃった。
何の話でもいい。乗せていただけるなら、それでいい♪

修論が間に合わないわけではなかった。
しかしK藤先生は、私の中のもうひとつの考えに
薄々気づいていたのかもしれない。そして、
その考えに従うべきだとK藤先生も、I田先生も思っていた。
ただそれだけのことだった。

表現が上手くできない私が
自ら口にすることのない考え。

K藤先生は車の中で、それを直接突くでもなく
私の言葉でしゃべらせて、うまく引き出してくださった。

しかし、車の中の90分で決着をつけるには
あまりに重い話。
車に乗れることに浮かれてた2時間前は
遠い昔のことのよう。

学校について30分、さらに話し合いを続け
私は結論を出した。
悩みに悩み抜いた結果だった。

この後、I田先生と1時間話し合った。
もともとI田先生はそうするのがいいと思っていたので
苦い顔はしなかった。
「たとえそうでも最後まで、みんなと一緒にがんばるから」
そう宣言して、修論のラストスパートをかけた。

1月29日17:00、終わった。

K藤先生、I田先生いずれがいなくても
今の状況は起こりえなかった。
すべて終わったはずなのに、未だに緊張が解けきらない。

修論は、提出しなかった。

・・・私、留年するから・・・
先週水曜のこと。33.19℃という
あの世に逝くんじゃないかと思うほどの
低体温だった。

転じて、一週間後の今日は
久々に37.2℃ほどの微熱がある。

カゼじゃなくても39℃越すことがあるから
めちゃくちゃ高いわけじゃない。
実は低体温のときより元気だったりする。

ほんの少し熱っぽく、ほんの少しぼんやりして
ふわふわモヤがかかっているようで
こんな日は、音楽に対する感受性が高まることが多い。

音楽の切なさを増幅する感じ。
今日もそんな感じ。

普段は入り込めない、深い部分に
旋律が入っていく。

切なくて、うれしくて
なんだかすごくいい気分だよ。
静かに、ハイになってるよ。
報告会が終わった日曜。

この日、すごく気分がよかった。
体がとっても軽いんだ。

3℃幅で上がったり下がったりを繰り返しては
体力を容赦なく奪っていく不安定な体温は
久々に安定している。

普段なら拳固をつくることはおろか
鉛筆すら握れない荒れた右手は 落ち着いて、
半年ぶりに、じゃんけんの「グー」ができたよ。

なんだかいつも見づらくて
肩を壁によくぶつけてしまう左目も
乾燥しすぎて、コンタクトが勝手にはがれてしまう右の目も
正常に、きれいに晴れた、青い空を映してくれた。

最高だ!!

・・・今日は月曜。また日常が始まった。

右手で「グー」をやってみた。
引っ張られた皮膚がチリチリ痛くて、握れない。
人差し指が三箇所裂けて、うっすらと血がにじむ。

ああ、日常。
冬モードの私に逆戻り。
Prev10 11 12 13 14 15 16 17  →Next
プロフィール
HN:
禅寺丸
性別:
非公開
職業:
流浪人
自己紹介:
*****************
鳥取県出身。
2001年~2011年まで広島。
2011年~2013年まで鳥取。
2013年末から東京に移住。

農産とお菓子のことばかり
考えてます。
*****************
ブログ内検索
ブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ