アイリッシュ パブ

はじめて アイリッシュパブに行った。

立つも 座るも 踊るも自由で
楽しい雰囲気。

演奏家たちは奥の席に集まって
短い曲を たくさん たくさん
演奏したり、飲んだり、しゃべったり。

リズミカルな音楽が
程よい音量で演奏される。

帰りに「顔のYシャツ」みつけた。

神保町じゃなくて小川町じゃないか。

ちょっとちがう。
ちょっとちがうけど 実際に
歌詞にある場所をみつけると うれしい。


"たま” を知った最初は1990年
CMで「さよなら人類」聴いて
なんか好きだと思った。

しかし、こども過ぎて 歌詞がわからない。
「今日人類がはじめて ××××たよ～」
と 記憶していた。

××××は「木星につい」たんだ。
あの頃は 何かわからないけど
なんかの過去形なんだなと思っていた。
いいかげんな こどもだった。

次はその2年後くらい。
NHKみんなのうたで知久さんの
「そんなぼくがすき」を知った。

曲調もわかるし 歌詞もちょっとわかる。
だけどタイトルを 憶えてなかった。

大学生になって、パソコンを手に入れて
なにげに検索したら 曲を特定できた。
そして
バンドは解散してしまってたけど
曲が入ってるCDを手に入れることができた。

手に入れたんだけど…

そのCDに 大学生当時の私は
メンバーの格好に引いてしまった。

なんだこの道化師みたいな人々は。

私はあの頃 超マジメな 石頭の学生。
不まじめに見えるモノが許せない。

受け入れられない曲も いっぱい…

そのひとつが
歌詞にこの “顔のYシャツ” が登場する
「まちあわせ」
わざと若干音を外してるのとか
歌詞のリアルすぎるのとか
どうにも許せなかった。

CDのなかで いちばんダメだったのは
「こわれた」かな。
歌詞も 焼け付くようなヒリヒリした曲調も
無理だと思った。
「オゾンのダンス」もダメだった。

もう、全部聞かなくていいや と
好きな曲だけPCに取り込んで
好きな曲だけ、好きでいた。

さよなら人類は好きだったし
何より歌いやすいという理由で
よくカラオケで歌った。


それから数年後くらい。
ある日見ると
カラオケから“たま”が消えていた。
もちろん「さよなら人類」もない。


なんか寂しかった。
これも時代の流れかなぁと残念がりながら
まあいっかと思った。


それからさらに数年後
たまがカラオケに復活してるのに気づいた。

なんで私は気づいたんだろう。
なんで復活したんだろう。
淘汰されたバンドじゃなかったのか？

折しも どこからか情報が入ってきた。
解散した後
それぞれ現役で活動してるとか。

聴いたことのない曲、嫌いだった曲
前の曲だけど 私は今知ったから
今の曲をたくさんみつけた。

「まちあわせ」「こわれた」「オゾンのダンス」も
今は おもしろいし、すごいと思うし。
今だから好きになれたんだと思う。